鈴鹿で見せた再起の走り
表彰台を掴んだ第2戦
開幕戦「もてぎスーパー耐久4時間レース」での不運な火災からわずか1ヵ月、Porsche Team EBI は新型マシン「718 Cayman GT4 RS CS」を鈴鹿で投入。
改修された鈴鹿サーキットの新路面と新車のピーキーな特性に対応するため、北園・久保・平安山の3名のドライバーは24日(木)から走行を重ねてセットアップを調整。特に久保の経験が光る中、初日の課題は完全には拭えなかったが、ポテンシャルを感じさせる内容となった。
ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE
第2戦 SUZUKA S耐
日程:2025年4月26日(土)〜27日(日)
決勝レース結果:決勝/ 3位
変化に適応したレース戦略
公式予選ではタイヤの摩耗や気温上昇の影響を受けながらも、久保の早めのアタックにより5番手を確保。決勝当日は快晴、スタートドライバーの久保が巧みにポジションを上げ、フルコースイエロー(FCY)明けには一時トップに浮上する激走を披露。
その後のスティントでは北園が落ち着いた走りを見せ、接触も乗り越えつつ順位を守る。そして平安山の安定した走りでタイヤを温存し、最後は再び久保がチェッカーへ。見事ST-Zクラス3位でフィニッシュした。




次戦への布石
富士24Hでの頂点を目指して
今回の鈴鹿では、昨年の優勝には及ばなかったものの、Porsche Team EBI は確実に強さを見せ、表彰台を獲得。マシンの理解を深め、ドライバー・チームの一体感がさらに高まったレースとなった。次戦は、シリーズ最大の山場である富士24時間。クラス優勝を目指し、再びチームが一丸となる。
●ドライバーコメント
SHOTA KITAZONO(北園 将太)
「僕のスティントではペースがすごく良かったです。ポルシェも僕自身も鈴鹿は相性が良いんです。ただST-Xクラスに接触された時は一時はどうなるかと思いました。無事に走り切ることができて良かったです。ドライバーとしてリスクを取り除く走りをしないといけないですね。今回はみんながしっかり木曜からセットを出してくれたので良かったです。次の富士は今度こそ獲りたいですね。チームも強くなっていますから期待しています。そして『日本一難しい鈴鹿でポルシェ・ケイマンは速かった!』とお伝えしたいです」
RINTARO KUBO(久保 凜太郎)
「今回は決勝で逃げられるペースがあるわけでもなかったので、Cドライバー予選で満タンのセットを確認して臨みました。序盤は厳しい感触もあったのですが、FCYが入りタイヤが冷えたのもあり、FCY明けにペースを上げることができました。その後北園選手も平安山選手も良い走りをみせてくれたと思います。最後は3位をしっかり確保する走りをしましたが、木曜から金曜までのセットアップの修正が効いて表彰台が獲れて良かったです。次の富士は昨年みんなにミスがあったレースなので、今年はしっかり戦いたいと思います」
RYOMA HENZAN(平安山 良馬)
「なんとか表彰台を獲ることができて嬉しいです。僕のスティントではかなりレースも落ち着いてきていましたし、四輪交換していたのでペースも安定していましたが、自分の後の久保選手のためにタイヤを温存して走る必要がありました。しかしチームの皆さんが木曜〜金曜とクルマのセットアップを作ってくれたおかげで厳しいこともなかったですし、すごくバランス良いクルマにできたと思います。前回、レースで走ることができなかったので喜びはありますが、欲しいのは優勝なので、富士24時間で勝利を目指していきます」
次戦の富士24時間レースでは、Porsche Team EBIがさらなる飛躍を見せてくれることに期待したいですね。その瞬間を、私たちと一緒に見届けてください。
