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ポルシェテクイップメントで
愛車の可能性を拡張する

ポルシェではお客さまの理想の一台を叶えるために、Exclusive ManufakturやPaint-to-Sample、Sonder Wunsch(ゾンダーブンシュ)といった豊富なカスタマイズ・オプションを揃えています。しかし納車の時点で、理想の車が完成する、というわけでもなさそうです。

オーナーのライフステージの変化に伴い、必然的に愛車に求めるものも変わってくるでしょう。または純粋に愛車とドライブを重ねるうちに、「もっと違ったかたちで愛車をアレンジしたい」と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。

そんなとき、純正のテクイップメントアクセサリーを用いれば、納車後も自分好みのカスタマイズを叶えることができます。そしてそれは「パーソナライズ」という域を超え、ポルシェの掲げる“スポーツカー”というコンセプトを拡張させる特別な体験となるでしょう。

そこで今回、EBI DIGITAL STUDIO はポルシェジャパン公式サイトにある「Porsche アクセサリーファインダー」を参考に、テクイップメントアクセサリーによるカスタマイズの可能性を探っていきたいと思います。

Porsche アクセサリーファインダー

ポルシェテクイップメントの軌跡

356の販売が本格化した1950年代当時から、愛車をよりパーソナライズしたいというコアなユーザーからの要望が多かったポルシェ。厳密に言えば、ポルシェの(市販された)テクイップメントアクセサリーの始祖は、1955年に初代356A用につくられたロイター社製のラゲッジキャリアのようです。

その宣伝用パンフレットにも「スポーツカーはリムジンではない。でも、 このスポーツカーなら旅行に必要な荷物やスポーツ用品を持っていくことだってできる」とスポーツカーの用途を拡張する文句が記載されていました。

テクイップメントを本格的に市販化するアイディアが検討されたのは、1972年。ポルシェ パーツ サービス部門で、納車後に純正アクセサリーによるカスタマイズや機能強化を行い、日常の実用性を高めようとする社内の機運が高まりました。

そして純正パーツへの需要が高まった1990年代半ばにようやく、パーツサービス部門のレトロフィットおよびアクセサリー部門が販売部門に移管されたのです。これがポルシェテクイップメントの歴史の“公式な”幕開けと言えるでしょう。

2015年にポルシェテクイップメントの20周年が祝われた。その10年後にあたる今年2025年はつまり、30周年の記念すべきメモリアルイヤーでもある。

ポルシェテクイップメントで特筆すべきは、アクセサリーの開発に車両を設計するエンジニアたちが携わっている点です。

すべての製品は本国ドイツにあるヴァイザッハの研究開発センターにて設計(ときには改良も)、そして専用のテストベンチでの耐久試験や風洞試験などを経ることで、各モデルシリーズの空力コンセプトに適合させています。車両と同じ厳しい基準と安全基準を満たしているので、車両保証も有効です。

Performance roof box, 2021, Porsche AG

さらにデザインにおいては、F.A.ポルシェが起こしたポルシェデザイン(現・ツェル アム ゼー スタジオ F.A.ポルシェ)が関わっているものも多数ラインナップされています。こうして誕生した純正アクセサリーは性能面でもデザイン面でも、オーナーの高い期待に応えるでしょう。

アクセサリーファインダーで広がる選択肢

テクイップメントアクセサリーについて深く知りたいとき、ポルシェジャパン公式サイトの「Porsche アクセサリーファインダー」が手助けしてくれます。サイト内の検索機能で車両モデルを指定すると、適合する純正アクセサリーを一覧で抽出してくれるので、一目で何を購入すべきかがわかります。

現在、ポルシェが市販している純正アクセサリーは700種類以上。充電用アクセサリー、パフォーマンス向上パーツ、エクステリアやホイール、インテリア関連製品まで、選択肢が広がります。

中には新車購入時に選べるパーツやオプションも含まれているので、新車オーダー時は最低限のカスタマイズに抑え、保留にしておくのも手です。納車後に少しずつ追加していくことで、より「自分だけの一台」を育てる楽しみが生まれます。

パーソナライズの可能性

デコレーティブステッカーやインテリア・パッケージを利用して、外装・内装の印象を大きく変えるのはカスタマイズの醍醐味と言えるでしょう。一方でポルシェ テクイップメントの魅力は、小さなパーツから、気軽に変えていくことができる点にあります。

今回は中古市場でも現在非常に人気が高い、991.2型を例に取り上げ、「アクセサリーファインダー」でどのようなカスタマイズができるかを見ていきましょう。

「耐久レースデコレーティブステッカーセット」ラゲッジコンパートメントリッド、ルーフ、リアリッド、リアスポイラー、サイドスカート用ステッカー(ポルシェ インテリジェントパフォーマンスデザイン)。エクステリアを洗練させるオプションは、走る楽しみと所有する喜びをさらに高めてくれるでしょう。
「マホガニー・インテリアパッケージ」ダーク・マホガニー・ウッドがあしらわれたステアリングホイールとPDKセレクター・レバー、ダッシュボードのトリム・ストリップ。PDKセレクターレバーはウッドの周りがブラックレザーで覆われ、車内にクラシカルかつラグジュアリーな雰囲気をもたらします。

どちらも、新車オーダー時にベーシックな現車を見ていない状態では躊躇してしまうカスタマイズですが、すでに現在の愛車が目の前にあり、それを具体的にアップデートしていく方法であれば、比較的取り組みやすいのではないでしょうか。

さりげない塗装で全体の印象を変える

納車後にエクステリアカラーを変えるのは大掛かりとなり、あまり現実的ではありません。もし外観の印象を少しでも変化させたいのであれば、パーツの色をワンポイントでも変更することをおすすめします。

ファッションにおいて、小物で遊び心を出したり、差し色を統一させて全体をまとめたりといったコーディネートのテクニックがあるように、車も部分的に色を差すだけで外観の印象は大きく変わります。

911.2型カレラにおいて言えば、エンジンフードのフィン部分が黒いため、「カラー塗装“PORSCHE”ロゴ」でリアのロゴをハイグロスブラックに変更するだけでも、一気にリアビューに統一感が出ます。

ロゴのカラーリングと併せて、マフラー部分を「スポーツテールパイプ」のハイグロスフィニッシュにカスタマイズすると、ブラックの差し色がよりスタイリッシュに際立ちます。こうした、色へのさりげない気遣いこそが、車を自分色に染める第一歩となるでしょう。

あえて時代を逆行するアクセサリー

金属製の鍵を差し込み、愛車のご機嫌を伺うようにイグニッションを回し、エンジンに火を入れる。こういった毎日繰り返していた“クルマ好きのルーティンワーク”も、現代においては省略されることが増え、もはや「古き良き時代」の話となってしまいましたね。

しかし「ヒストリックイグニッション・スターター・スイッチ」があれば、かつての日常を取り戻せるかもしれません。

注:ヒストリックイグニッションスタータースイッチは、キーレスゴーとの組み合わせでのみ使用できます。

ツェル アム ゼーのスタジオ F.A.ポルシェと共同でデザインされたキーのトップには、5つの穴が開いており、スポーツプロトタイプで使用されていた歴史的なキーヘッドをオマージュしたものだとわかります。

指先に伝わる金属キーの硬質な質感を感じながら、ドア側に寄ったイグニッションを回す。この行為こそ、ポルシェのDNAに息づく“レースボーン”を想起させる神聖な儀式なのだと、あらためて強く感じます。

都度差し込むわけではありませんが、このイグニッションスタータースイッチにカスタマイズすれば、愛車のエンジンをかけるたびに特別な高揚感を感じさせてくれるのは間違いありません。

愛車と身につける小物をリンクさせる

装飾的なステッチとエンボス加工のポルシェ クレストが特徴のキーケース。プルタブにより、車両のキーの出し入れが可能。

日常的に触れ、携帯するキーケースを愛車のインテリアやボディのカラーとリンクさせると、いつでも愛車の存在を近くに感じられるでしょう。レザー/レーステックス製の「カスタム キー ケース レザー」は、サイト内の「Configure(設定)」でカラーを自由に組み合わせて、デザインできます。

キー自体のカラーを、愛車のボディカラーとリンクさせることも可能です。「カラー塗装キー」は両側の側面を、32色のカラーバリエーションから自分好みの色を選ぶなど自由なパーソナライズができます。

ライフスタイルに寄り添うカスタマイズ

テクイップメントアクセサリーは、車両の実用性を高める製品も豊富に揃っているので、オーナーのライフスタイルに寄り添うように愛車をカスタマイズできます。それは時に、スポーツカーの王者でもある911をアウトドア仕様にしてしまうこともあるようです。同じく911シリーズからご紹介します。

スポーツカーをアウトドア仕様に

サイクリストのオーナーに朗報です。PORSCHEロゴ入りの「バイクキャリア」をルーフトップにつければ、2つの愛車で旅に出かけることができるようになります。どちらのご機嫌を損ねることなく、共に思い出を重ねることができるのです。

自転車は3台まで搭載、固定可能。ただしこちらには「ルーフ トランスポート システム用ベーシック キャリア」の同時取付が必要になるのでご注意ください。

「ルーフ テント」(992以降の車種対応)天窓を開ければ満点の星空を眺めることができる。換気しながら虫除けもできるフィルターつきのサイドウィンドウもついている。まさか911でキャンプができるわけがない。そんな思い込みを薙ぎ払ってしまうのが、このテクイップメントアイテムです。

大人2人用の「ルーフ テント」はスタジオ F.A.ポルシェがデザインしたアクセサリーで、約1300mmの高さに設置されたテントからは、森や草原、山々や湖の素晴らしい眺めを楽しむことができます。透湿性に優れたコットン混紡素材はオールシーズン対応で、防水ジッパーや入り口ハッチ用のレインカバーが備えられているので雨風からも身を守ります。

またルーフテントを装着した状態(折りたたみ時)でも、130km/hまで速度を出すことができる点は、まさにポルシェのエアロダイナミクスを備えた純正アクセサリーといえるでしょう。

変容するライフステージに合わせて

ベビーシート ~ ジュニアシートまで年齢に応じた「ポルシェ キッズ シート i サイズ」。

家族ができ、子どもが生まれたら、きっとその子は最年少のポルシェファンになるでしょう。彼・彼女の安全のためにも、愛車にはポルシェが開発した独自デザインの「ポルシェ キッズ シート i サイズ」がおすすめです。

身長76~105cm(生後15ヵ月~4歳頃・体重22kg以下)のお子さまに対応。シートベルトを使わずチャイルドシートとクルマの固定金具を連結するISOFIXシステムを使用していて、トップテザー(追加ベルト)で固定することができます。

カスタマイズは
ポルシェサービスセンター東京ベイ辰巳で

今まで取り上げてきたのは、膨大にある選択肢のほんの一握り。実際には多様なホイールから小物まで、本当にたくさんの選択肢が用意されています。

そんなポルシェの膨大なテクイップメント・コレクションの選択に悩まれたら、ぜひ EBIグループの「ポルシェサービスセンター東京ベイ辰巳」にご相談ください。東京ベイ辰巳は、最先端の設備・装備を完備した国内初の独立型サービスセンターで、テクイップメントパーツのご提案に関しては特に力を入れております。

落ち着いた雰囲気の中でサービスコンサルタントやパーツスペシャリストにご相談しながら、最適なテクイップメントパーツを厳選することが可能です。カウンターの奥にはウィンドウを隔ててダイアログベイがあり、愛車を眺めながらより具体的にイメージを膨らませられるので、「自分だけの1台」を実現させることができるでしょう。

ぜひお気軽にご予約のうえ、ご相談いただければ幸いです。

ポルシェサービスセンター東京ベイ辰巳

公式インスタグラム

最新のポルシェCIに準拠し、最先端の設備、そしてEBI グループに所属するテクニシャンの中でも“精鋭”を集結させている東京ベイ辰巳。

実際に整備を担当するテクニシャンと共に修理箇所を直接チェックし、原因を特定した後に、お客様のご希望にあわせた修理方法をご提案し、相談しながら丁寧に作業を進めていきます。

Words:Yuki Kobayashi / Tatsuhiko Kanno

Photographs:Porsche AG

– TEAM EBI DIGITAL STUDIO –