秋澄む、富士スピードウェイ。Porsche Team EBI は、11月15日~16日(日)に開催された今季最終戦「Porsche Sprint Challenge Japan 第7戦」に臨んだ。
第6戦岡山では、短い3時間レースのなかで終盤トラブルに見舞われたものの、上位を争う戦いをみせたのだ。ポルシェオーナーさまやEBIグループ社員に見守られる中、北園将太、久保凜太郎、平安山良馬、そして山野直也の4人をドライバーに、チームは初優勝を目指し、シーズン最後のレースに挑んだ。
ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE
第7戦 S耐FINAL大感謝祭
開催日:2025年11月13日(木)〜16日(日)
レース結果:ST‑Zクラス参戦、決勝/2位
上位進出を見据え、戦略図を練る専有走行
天候に恵まれた最後のレースウィーク。13日(木)のスポーツ走行から準備を進めて、セットアップを進めた。翌日14日(金)の専有走行で、EBI GROUP Cayman GT4 RS CSは午前に5番手、午後には8番手と手応えも十分。
パフォーマンス調整で車高が下がっているため、コーナー性能は優位。とはいえ、他チームとのタイム差は僅かで、一つのミスが順位へ直結する。緊迫した状況の中、セッティングを練って予選への準備を進めた。
シーズン初のポールポジションを獲得
15日(土)の予選では、北園がAドライバー枠で1分47秒612を記録してトップタイムに。続く久保も、B枠で1分46秒519をマークし、今季最終戦でシーズン初のポールポジション獲得。チームは理想的なかたちで決勝グリッド最前列を確保した。
“富士が得意”とされる北園は「。明日もゲストの皆さんがたくさん来られるので、いちばん前からスタートできるのは良かったですね」と笑顔を見せた。
戦略と勝利への渇望で勝ち得た表彰台
午後1時から始まった決勝。平安山がスタートを務め、トップで1コーナーへ入るも、アドバンコーナーで#26 Z NISMOに接触されてスピン。10位まで後退し、左リヤにダメージを負うが、力強い追い上げで3番手まで戻し、山野へ託す。
そこから、久保が描いた戦略が光る。山野がニュータイヤで10周走ることで温度を上げ、北園へ繋ぎ、序盤から攻め続けられる状態をつくり出したのだ。北園も1時間のスティントを安定してこなし、久保にバトンを渡してタイヤ無交換で勝負に出たところ、順位は2位に浮上。
トップとの差は約30秒、徐々に暗転していくコースで最後までプッシュするも、届かず2位のままチェッカーを迎えた。しかしスピードと戦略が噛み合い、シーズンを象徴する粘りの走りで有終の一戦となった。
最終戦の空気は特別だった。富士スピードウェイに集まった4万4,000人の視線を背に受け、Porsche Team EBIは表彰台を獲得した。
平安山の追撃、山野のタスクを意識した周回、北園のロングスティント、久保の大胆な無交換作戦、そしてエンジニアたちの確かなバックアップ体制。
シーズンの集大成となるレースで、データ以上に胸に残るのは、あの一周ごとに積み重ねた判断と、勝利への渇望だった。あと一歩だったが、そのチームの底力とEBI GROUP Cayman GT4 RS CSの実力をみせつけ、シーズンを締めくくることになった。
EBIグループでは、今後もモータースポーツ活動に力を入れて参ります。
応援いただいた皆様誠にありがとうございました。