Made for you. The sports car for your wrist.
(あなただけのために。そのスポーツカーを、あなたの腕に。)
ついに日本でも2025年からオーダー開始となったポルシェデザイン・タイムピースの「カスタムビルト・タイムピース・プログラム」。その名の通り、Exclusive Manufaktur(エクスクルーシブ・マニュファクチャー)のように、タイムピースを自分好みにカスタマイズできる特別なプログラムです。
パーツの組み合わせ方は何万通りにもおよび、自ずとパーソナライズへの扉が開かれます。この唯一無二の“愛機”と共に、ポルシェライフをより自分らしくカスタマイズしてみませんか。
今回 EBI DIGITAL STUDIOは、「カスタムビルト・タイムピース・プログラム」の魅力だけでなく、新たなポルシェライフの楽しみ方を探りたいと思います。
王道に贈られた“パーソナライズ”の浪漫
ポルシェデザイン・タイムピースから登場した「カスタムビルト・タイムピース」はスイス・ゾロトゥルンにある自社工房で、職人たちの手によって丁寧に製造されています。
腕元に収まる小さな機械の精密さに、ポルシェのマニュファクチャリングを存分に感じられるでしょう。お客さまの理想の一台を叶えるために、356の時代から築かれたポルシェの“伝統”は、ここにも息づいているのです。
基本のデザインは911(前期モデル992/後期モデル992.2)とカイエンの内外装と連動しており、順次モデルが追加されていく予定です(2026年1月現在)。
この「カスタムビルト・タイムピース」を装着してみると、その存在感に、伝説的なタイムピースである「クロノグラフI」を初めて目にしたときの感動が蘇ります。この腕時計は新作ながら、人々の心を惹きつけたヘリテージの品々と引けをとらない風格をまとっているのです。
例えば、同じポルシェデザイン社のアイコニックなボールペン、P3110 Tec Flex。エンジンルーム内に使われたテックフレックスというワイヤーをヘリンボーン状に編み込み、それ自体がバネの役割を果たす外観には、バウハウスの説く“製品の機能から生み出された、完璧なデザイン(形態)”が宿っています。
ほかにも、60年間にも亘り世界から愛されるLAMY 2000や、1915年創業の老舗ブランドMoscotの眼鏡などをセットしてみましたが、同じ世界観の中で調和しています。
いずれも国籍、世代などの隔てなく愛される世界の名品であり、王道にして現代の美学に通ずるものです。これらと並べても、遜色ないほどに「カスタムビルト・タイムピース」はデザイン面で研ぎ澄まされているように感じられます。
それは新たなタイムピースのバックボーンに、かつてセンセーショナルに登場した「クロノグラフI」や「オーシャン2000」の存在があるからでしょう。
伝説的なオーシャン2000
1868年創業の世界屈指のマニュファクチュール「IWC」と「ポルシェデザイン」がタッグを組み、1982年に生まれた「オーシャン2000」は2,000m防水を実現した、世界初の超高耐圧腕時計です。
元々旧西ドイツ軍に依頼されて生まれたもので、今回撮影のために借りたスタッフの私物は、数あるバージョンの中でも制式採用された軍用規格のもの。
視認性だけでなく、外部の湿気を内部に入れ込まない高い気密性を誇るため、内部パーツの耐食性にも優れ、過酷な状況下でも時計本来の価値を維持します。
また一方で、伝説の“二番煎じ”と感じさせないのは、現代的な解釈の“余地”を付与しているからではないでしょうか。それが本プログラムの核にあるカスタマイズ、すなわち“パーソナライズの無限の可能性”です。
チタン製のケースや、911の計器パネルとレブカウンターから着想を得たダイヤル、さりげなくも確実にポルシェのDNAを孕んだカラーリングでさえも。
「カスタムビルト・タイムピース」は、これらの伝統を自由に組み合わせることで、“自身の個性”を解放する至極の一本なのです。それは多様な社会でこそ認められた、現代ならではの自己表現と言えるでしょう。
もっと自分事に楽しむには
自分だけのタイムピースを手に入れたら……コレクションに加えただけではもったいありません。腕時計なら、日々身につけたいものです。
ポルシェデザイン・タイムピースは高い機能性から、ナイロン製アウターなどのスポーティ&カジュアルな装いに合わせがちですが、そのビジュアルを活かすなら、オーセンティックな装いの“外し”に取り入れるのが正解かもしれません。
希少な金属であるチタンをケース素材に選んだ「カスタムビルト・タイムピース」の美学に倣うなら、ぜひ身に纏う装いひとつひとつの素材にも拘ってみてはいかがでしょうか。
例えば、秋冬なら、保温性が高くシルクのようなしっとりした肌触りのアルパカのニット。春夏ならば、近年希少とされるリネン100%のシャツなど。
しかし、高品質なアイテムをただ組み合わせるだけでは、時代錯誤になってしまいます。
ニット・シャツ・スラックス・革靴といったコンサバティブな着合わせでも、“今”を感じさせるトレンド感を取り入れたデザインのものを選ぶと良いでしょう。シャツは敢えて襟なしのもの、革靴はクッション性の高いスニーカーソールのものなど。
カラーについても、「カスタムビルト・タイムピース」は光沢が鈍いチタン製で、文字盤もマットブラック(共通)のため、無難なモノトーンコーディネートでは埋もれてしまいます。代わりに、黒との相性が良いブラウン~カーキなどのカラーを合わせると、腕時計が映えるのでおすすめです。
要所でトレンド感を取り入れた着こなしなら、「カスタムビルト・タイムピース」はアクセントとなる“外し”として映えます。合わせるアイテムの世界観を調和させるようにお洒落を楽しむのも、大人ならではの嗜みといえるでしょう。
何万通りの可能性から成る、無二の一本
「カスタムビルト・タイムピース・プログラム」はポルシェセンターでのみオーダー可能です。今回、編集部はポルシェセンター高輪で実際にオーダーを体験してみました。
本プログラムでは、新車をオーダーするように、コンフィギュレーターを使ってシミュレーションをしていきます。
ストラップに使われているレザーは、実際に911のインテリアに使われてる皮革と同じものを採用しているというので驚きです。
担当者いわく“お客さまが最も悩まれる”のが、ケースバック。ポルシェデザインや911のロゴ、オリジナルのテキストなどを刻印できるチタン製のソリッドバックが基本ですが、クロノグラフの場合は、中のムーブメントが見えるシースルーバックも選択可能です。
シースルームーブメントは、自動巻きローターを愛車と同じホイールやステアリングと同じデザインにもできます。装着時には見えない部分ですが、より愛車との“つながり”を感じさせる重要なパーツとなることは間違いありません。
普段は触れることがない時計内部のパーツを直接手にとってみると、その精巧なつくりを実感でき、自ずと心が動かされます。
高級時計の類の中でも、ここまで細かくパーソナライズできるメーカーは非常に稀です。自身の想いを込めて1本をつくり上げる工程は、人生における貴重な時間となることは間違いないでしょう。
イメージづくりに時間をかけたい方は、ご自宅でもコンフィギュレーターでシミュレーションできるので、ぜひお試しください。また、新車の購入を検討されている方は、コンフィギュレーション上で車をカスタマイズした内容を、タイムピースに反映して生成することも可能です。
※コンフィギュレーター下にある「カスタムビルト・タイムピース・プログラム」のボタンをクリックすると自動生成されます。しかし意図通りに反映されない場合もありますので、調整をお願い致します。
ポルシェライフの楽しみ方とは、単に愛車やポルシェ関連のアイテムを愛でるだけではありません。ポルシェから派生した、もしくはポルシェと共有できるブランドの世界を渡り歩き、その美学と価値観の豊かさを学び、自身の人生の糧とする。そんな贅沢な心の旅をもできるのがポルシェというブランドであり、ポルシェライフの楽しみ方なのでしょう。
「クロノグラフI」や「オーシャン2000」をはじめ、先人たちが築き上げてきたプロダクトデザインの歴史。それを継承した「カスタムビルト・タイムピース」は、まさにポルシェの世界とオーナー自身の世界を融合させるための入り口であり、キーアイテムなのかもしれません。
愛車と離れなければいけない時間、“腕に纏うスポーツカー”と共に、新たなポルシェライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
世界でたった一本の、自分のためにつくられたタイムピースをご希望の方は、EBIグループが運営するポルシェセンターまでお問い合わせください。
Words:Yuki Kobayashi / Tatsuhiko Kanno
Photographs:Hiroyuki Onuma