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Raceレポート|S耐2025【動画】
第6戦 OKAYAMA スーパー耐久レース

厳しい性能調整もあり、第4戦SUGOで惜敗を喫したPorsche Team EBI。7月中にオートポリスで開戦した第5戦は、ST-Zクラスが“お休み”となるレースだったため、チームは長い待期期間に入っていた。

約3ヵ月半という長いインターバルを越えて迎えた第6戦「スーパー耐久レースin岡山」。北園将太、久保凜太郎、平安山良馬の3人をドライバーに、チームはリベンジをかけてレースに挑んだ。

【2025 スーパー耐久シリーズ: Round6 OKAYAMA】

ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE
第6戦 スーパー耐久レースin岡山
開催日:2025年10月25日(土)〜26日(日)
レース結果:ST‑Zクラス参戦、決勝/8位

専有走行での“S耐らしい”接戦

第6戦・岡山国際サーキットは、チームにとって“取り返す”意味合いを持つ重要な一戦。10月23日(木)の特別スポーツ走行では、久保凜太郎が1分36秒804を記録して、ST-Zクラス初日のトップタイムを獲得。しかし「良いタイヤを使った結果で、性能調整としてはまだ厳しい状態」と語り、楽観視はしていなかった。

24日(金)の専有走行では国産勢がタイムを伸ばし、EBI GROUP Cayman GT4 RS CSは1回目8番手、2回目7番手にとどまった。順位だけを見ると苦戦に映るが、久保は「接戦でスーパー耐久らしくなってきた」と内容面での改善を強調。

僅差の公式予選の中で探った最適解

続く25日(土)の公式予選は雨が残る不安定な状況のなか行われ、北園がAドライバー予選6番手、久保はBドライバー予選6番手と、どちらも僅差での戦いとなった。

性能調整の影響も前戦ほどではなく、「前戦よりレースができる」と北園が話すように、チームとして明確な復調の兆しをつかんでいた。Cドライバー予選では平安山が1分38秒769を記録し、全体として安定した流れで予選を締めくくった。

戦略と追い上げ、不運のアクシデント

26日(日)の決勝は序盤ウェットが残ったものの、スタート時にはドライへと変化。6番手から久保がスタートし、序盤に4番手へ浮上。国産GT4勢を背後に従えながら安定した走りを展開した。

40分過ぎに小雨があったものの路面に影響はなく、淡々と進むレースの流れが変わったのは、開始50分でST-TCR車両がストップし導入されたFCY(フルコースイエロー)。Porsche Team EBIはわずかなタイミングを逃さずピットインし、この戦略が的中。

北園が復帰後に#20 Z NISMO GT4を豪快にオーバーテイクし、実質3番手へ。上位を狙える位置まで順位を押し上げた。

しかし87周終了時、平安山が担当するスティントで不運が発生。何らかの物体がアライメント調整用シムにヒットし、足回りを損傷。約10分で修復したものの大きなロスとなり、結果は8位でフィニッシュ。上位進出の可能性を見せたレースだけに、チームにとって悔しさの残る一戦となった。

 

●ドライバーコメント

SHOTA KITAZONO(北園 将太)

「今回は予選も含めてクルマはすごく乗りやすかったです。昨年の岡山に比べても内容がすごく良いレースでした。自身のスティントでは、終盤に少しギャップが増える展開にはなってしまいましたが、最後までトラブルがなかったときにどういう結果になるか楽しみにしていたレースでした。その点は残念ですね。次戦の富士は今シーズンの最終戦ですが、またゲストの皆さんもたくさん来てくださる予定になっています。今年はまだ優勝できていないので、最後は勝って終われるように頑張っていきたいです」

RINTARO KUBO (久保 凜太郎)

「展開としてはFCYのタイミングでのピットインなど、すごく良い戦略を組めていたのですが、それでいてライバルに先行されていたので腑に落ちないところがいくつかあります。北園選手も平安山選手も良い走りをしてくれていましたし、戦略もベストなものができていたのですが、終盤6番手になっていたのは一度ちゃんと見直さなければいけません。最後に上位にチャレンジできるチャンスもあったので、惜しいレースになってしまいました。富士は悪くないと思うので、優勝目指して頑張っていきたいと思います」

RYOMA HENZAN (平安山 良馬)

「自分のスティントではペースも悪くなく、頑張れば前に追いつけるかとも思っていたのですが、そんな矢先にちょっとしたトラブルでクルマが壊れてしまって。その時点でレースを失うことになってしまいましたが、逆に最終戦前にトラブルが起きたことで、これで最終戦の富士は悪いことが起きないとポジティブにとらえたいと思っています。今年はまだ優勝を飾ることができていないので、最終戦で勝って、来シーズンに向けてまた良いかたちで繋げられるように頑張りたいと思っています」

 

とはいえ、戦略判断も冴え、実質3番手までポジションを上げた展開は、今季のチームが持つ総合力の高さを象徴するものだった。マシンのフィーリングやチームワークは確実に上向き。

いよいよ、今季最終戦となる次戦は、これまで多くの好結果を残している富士スピードウェイで行われる。Porsche Team EBIは、今季まだつかめていない“勝利”を全力で獲りにいきたい。