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Raceレポート|S耐2025【動画】
第1戦 もてぎスーパー耐久 4 Hours Race

新体制で迎えた2025年シーズン初戦

2024年シーズンをシリーズランキング3位で終えたPorsche Team EBIは、2025年の開幕戦「もてぎスーパー耐久4時間レース」に、熟成されたマシン718 Cayman GT4 RS Clubsportを投入。

ドライバー陣には、北園将太と久保凜太郎に加え、新たに若き才能・平安山良馬が加入。栃木・モビリティリゾートもてぎという得意の舞台で、320日~21日にかけて計6本の走行セッションをこなし、好調な仕上がりで公式予選へと臨んだ。

ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE
第1戦 もてぎスーパー耐久 4Hours Race
日程:2025年3月22日(土)〜23日(日)
決勝レース結果:レース1/リタイア

手応えを感じた予選とスタートダッシュ

迎えた3月22日の予選では、北園が2分00秒222でAドライバー4位、久保が1分59秒196でBドライバー7位、平安山が2分01秒776でCドライバーのセッションをこなし、合算で6番手のグリッドを獲得。決勝では平安山が序盤から攻めの走りを展開し、ポジションを5位まで浮上。ピットインのタイミングと作業の迅速さにより、久保がステアリングを引き継いだ時点では3位に浮上するなど、表彰台が見える展開だった。

まさかのアクシデントを次戦へのバネに

しかし、北園へとバトンをつなぐ直前のピット作業中、給油口リングのひっかかりにより燃料が漏れて引火。マシンは炎に包まれ、レースは無念のリタイア。幸いにも人的被害はなかったが、車両は大きな損傷を受け、第2レースへの出場も断念。ブレーキの熱とタンク内圧の関係が引火原因と推定され、STMOと連携しての再発防止策が急務となった。再起の舞台は、優勝経験もある次戦・鈴鹿だ。

ドライバーコメント

SHOTA KITAZONO 北園 将太
「結果的に決勝レースを走ることができませんでしたが、公式予選まではすごく手ごたえを感じていましたし、決勝も良い順位で戦うことができていただけに走りたかったのが本音ですね。ただ人がいてのスポーツなので、安全が第一です。次戦に向けてどうなるかは分かりませんが、鈴鹿は相性が良いサーキットですし、そこに賭けたいと思っています。今回相性が良かったもてぎで2レースを失ってしまったのは悔しいですが、次戦やるしかないですね」

RINTARO KUBO 久保 凜太郎
「公式テストから今週の走り出しと、クルマの良さを実感していて、予選ではニュータイヤを気温などに合わせ込むことができないなど細かい部分はありましたが、昨年からの反省を活かし、自分のドライビングも合わせてきていたので、好調に進めることができていました。リタイアするまでの流れをみると3位には入ることができたと思いますし、ポテンシャルは感じることができていました。次戦鈴鹿までにしっかりと良い状態をもう一度作っていきたいです。昨年優勝することができたコースですしね」

RYOMA HENZAN 平安山 良馬
「決勝レースでは、僕のスティントの後にリタイアとなってしまったのは残念です。僕自身のスティントでは、速さをみせることもできたと思いますし、バトルでも問題はありませんでしたが、ひとりで走っているときやピットインするときにミスなどもあったので、そのあたりはもっと冷静にならなければと感じました。課題もあったレースだったと思います。小さなミスが最終的に大きな差に繋がると思いますし、ひとつひとつのドライビング、技術を繊細に冷静にできるよう、次のレースで頑張りたいと思っています」